小説を読みました。
ちょっと変わった風の小説。
作者は新堂冬樹さん。作家さんは異色の経歴を持っている人は少なくないけれど、例に漏れず面白い経歴の作者だと思います。
さて、お話ですが、コロナ禍を舞台に所謂上級国民入りを目指す主人公の女性の大きな過ちを描いたもの。
感想としては、いかに普通に暮らすことが大切なのか思い知らされます。
普通って、難しいですよね。
いろんな環境が、それぞれの普通を変えていくし、どこが平均かなんてわからない。
上を目指すことは大切だけど、大きすぎる背伸びは危険も伴う。
一つ一つのステップを踏むことが大切だよなと思い知らされます。
愛とは何か。
自分のあるべき立ち位置とは何なのか。
どういう人生を歩みたいのか。
親との関係性はどうありたいのか。
そしてお金との付き合いは。。。
色々と考えさせられました。
少し過激描写もありましたが、人間の深層心理の一つの描写としては勉強になりました。