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兄さん!やっぱり来てくれたんだね!【聖闘士星矢で学ぶ自治体のシゴト】

5月中旬になると住民税担当課から事業所へ住民税の特別徴収納税通知書が送られてきます。

事業所に勤めている人は住民税を自分で納めに行かなくても、お給料から天引きするということになっていて、毎月いくら天引きをするのかが通知書に記載されています。

自分で住民税を納税する人は普通徴収と言って、6月の中旬までに通知書を送るように準備を進めているのが、普段の住民税担当課の仕事の流れ。

 

ところで、この住民税っていうのは不思議なもので、一体どういう仕組みで計算されているのか、僕も市民税課で働くまでは全くわかりませんでした。

 

※事業所で働いている人の例になります。

年末調整すると何か戻ってくるのは所得税。これは国の税金なんだけど、毎月のお給料から、予め税金として一定の額を天引きして、1月から12月の収入から控除を計算した結果の年末調整で1年間の所得税を確定させ、多く取りすぎた分は納税者に戻す。というもの。

 

住民税の場合は、前年の1月から12月までの収入で、年末調整や確定申告で収入(所得)の内容が確定した後に法律で定められた住民税の控除額をもとに計算して5月や6月に決定するもの。なので、6月以降にお給料から天引きされる住民税は、前年の収入に基づいて計算されたものです。

 

さて、この住民税の決定の仕事ですが、4月がいきなりクライマックス。もちろん、1から3月までの間に色々あるのですが、異動や新規採用で住民税の担当課に配属になると、レベル1の状態でラスボスと対峙することになります。

僕が市民税課にいた時は事務マニュアルがしっかりしていたので、配属したてでも慎重に処理をしていけば何とかやれる仕組みになっていましたが、一人一人に与えられた膨大な量の課税資料の処理に、大苦戦は必至です。

隣の先輩や数年市民税課にいる後輩たちはどんどん進むのに、焦る一方。

「もうダメだ。これ以上コスモを高める事ができない。」

そんな気持ちになりかけていると、突然

「鳳翼天翔!」

と声が聞こえたかのように隣の席で自分の分の処理を終えた人が助けてくれるわけです。

 

もう、何年も前の話になるけど、ついつい、「兄さん!やっぱり来てくれたんだね!」と聖闘士星矢で苦戦するアンドロメダ瞬が、助けてくれたフェニックス一輝に言う定番のセリフが頭の中によぎりました。

 

あの一件以来、住民税(市民税県民税)はなぜ天引きされるんだろうという疑問がなくなるとともに、担当している職員がものすごく苦労している事を知ったので、納税通知書を手にするたびに、今、自分がなすべき役割をしっかり果たそうという気持ちになれます。