世界一クリエイティブな問題解決。
と表紙でも強調されているデザイン思考。
半年くらい前に研修で出会ったことをきっかけに、少し興味深いので掘り下げる前に本でおさらいしてみようと思い、読んでみました。
デザイン思考とは、「人々がもつ本当の問題を解決する」ためのマインドセット。
誰もがもつ創造的な思考力を最大限に引き出す最強のメソッド。
表紙を一枚めくるとそう書いてあります。
今、僕たちは何度も耳にするワードがあると思います。
それは、
”予測不可能な未来”
この何となく不安にさせるワードに対して何ができるのか考えていく必要があるのではないか。
正しく考える力が必要。
ものすごく人の生き方に多様性が受け入れられ、ものすごくいろんな考えや行動や価値観が目の前にたくさん現れています。
正直、どれが正解だなんて、わかりません。
今、自分自身にとって一番心地よいと思う生き方が正解に近いとは思うのですが、それも振り返ってみてどう思うかはわかりません。
⒈そこに人がいるから
生活のあらゆる場面、仕事でも一貫して言えることは、「人」がいるということ。
どんな風に生きたいか。
どんなものを求めているのか。
何が欲しいのか。
どうしたら便利になるのか。
どうしたら幸せになれるのか。
不幸を減らすにはどうしたら良いのか。
もう少し寝たい。
のんびりしたい。
生きがい・やりがいを見つけたい。
たくさん食べたい。
美味しいものを食べたい。
綺麗になりたい。
かっこよくなりたい。
といったように人には必ずといって良いほど「思い」があります。
その思いがあるからこそ、サービスや製品やシステムに影響がある。
その、「思い」をまずは因数分解してみることから始める。
⒉ヒットするかどうかはわからないけど、、、
はじめの第一歩は何といっても、「あ、それね!」といった共感。
一人で考えるのではなく、人と対話をして進める。
こうだったら良いなということを、書き出してみて、それを共有する。
その中で貴方の思いが誰かの思いと同じ部分で共感するところが出てくるところが、とても大切なところ。
腹をわって思いを伝えよう。
共通の何か足りないと感じているところを、どうしたら解決できるかを次に考える。
それも、これまで書き出したものの中にヒントがあるかもしれない。
”なぜそうしたいの?”
と問いかけてみる。
”こうなって欲しいから”
とゴールを描いてみる。
その過程が、共感→定義→アイデア→プロトタイプ→テスト
という順番になる。
ただし、このテストの段階になっても、必ずヒットするとは限らない。
ここで、しっかりいんだビューすることも大切。
⒊インタビューはデート
試作品をテストするときはよく聞く必要があります。
聞くだけでなく、観察することも、自分で体験してみることも必要。
その時に、心がけたいことは、
答えを提案しない
ということ。
素の反応を素直に受け入れる。
役所の仕事をしていると、試作品をテストという概念はなかなか作りづらく、”事前調査”という形で何らかのアンケートをやったりしますが、実際に”体験版”を世に送り出すのはなかなか例を見ません。
体験版を世に送り出す仕組みを作れたら面白いなと感じているところ。
さらにいうと、答えを誘導しがちで、「みんなにはこうなってもらいたい。」を強引に持っていきがちなやりかたをしてしまう事がないだろうか。
本を読んでいて、ここまでの時点でものすごく考えさせられています。
⒋心に触れたこと
人の提案を聞いた時に、
— 中村弘和【ひろ】 (@nakachannel104) February 23, 2022
「yes,but」で繋げるのではなく、「yes,and」で繋げてさらに深掘りできる人間でありたい。
まずはこれだ。
デザイン思考でも、対話は不可欠。
誰かのいう事に対して、さらに深掘りすることは本当にその人が必要としていることを知るためには欠かせられません。
さらにいうと、極端なニーズを求めるユーザーの存在がいるならものすごく貴重だ。
というのは、今はよく「ペルソナ設定」という言葉もよく聞きます。”この人!”に刺さるものを考える・届けるやり方が面白い発想に繋がります。
そのためには、まず質より量。
たくさんのアイデア出しをして、たくさん対話する。
何なら、たくさんのアイデアの中から掛け合わせたりしたら、実は今までにないようなものが出来上がったりする。
そのために、「Yes,and」を使いたい。