今のご時世、メンタルをしっかり保つ事は大きなテーマだと思ってます。
そんなふうに思っていたので手に取ってみたのはこの本でした。
さて、この本ですが、期待していたのはローマ皇帝がメンタルを保つためのルーチンの紹介かなと思い込んでいたのだけど、そうではなかったです。
心のバイブルとしている哲学。がテーマでした。
マルクスアウレリウスの『自省録』を元に振り返りをしていくのだけど、そもそもストア哲学だとか古代ギリシアやローマ建国当時の社会背景やその時に勃興した思想といった事がわからないとなかなか想像しにくい部分があります。
しかしながらここで諦めずにこの本の伝えたい事を僕なりに解釈するならば、「何か一つ軸になる考えを持とう」ということだ。
それが、マルクスアウレリウス本人による『自省録』に表れている。
僕個人としては大学時代は哲学科出したが、専攻は東洋哲学だったので、西洋思想は思想史として少し触れただけでした。東洋思想の古典であれば、心のバイブルはいくつもあるし、今となっては軸になってるのは『荘子』の影響はかなり大きい。
メンタルを保つために行動としてのルーチンを作ることも大事なんだけど、心の支えとなる事を知っておく事は方法としては効果あると思う。自分自身や周りの経験だけでなく、過去の歴史や古典からの膨大や情報の中からお気に入りの考えが見つかったならものすごく幸せだと思うし、もしこれから何か見つけたいと思うのなら、古典を開くことをお勧めしたいです。今なら“マンガでわかる“古典やビギナーズ古典シリーズもあるのですそういうところから始めると良いのかな。
本の内容に全く触れませんでしたが、この本を読んでの思いでした。