タイトルが衝撃的ですね。
表紙の絵も、
え?まだ実力で勝負とか言ってるの?
って。。。
誰でも使えるズルい武器とは何だろうか。
とても気になる人も多いと思います。僕も、ものすごく気になっていました。
端的にいうと、この本は”ハロー効果”の解説なんだなと感じました。
この本では、錯覚資産と表現しています。
資産というからには、その人のパワーというか生きるための力につながるということ。
確かにそうだ。
何だか見た目が清潔感があって、ニコニコしていて、説得力があるような語り口でみんなが共感しそうなことを言う人を見ると、
”何だかこの人はすごい人だ!”
ってなりますもんね。
僕も凡人なのでよくそう言う気持ちになります。
テストで点が取れる実力のある人は自分の力で何とかしようとするのだけど、錯覚資産を持ってる人は上手く周りの手助けもあったりすることも多いようだ。
面白いと思ったのは、
「その人のやり方が正しかったから」ではなく、「『その人のやり方が正しかったから』だ、と人々が錯覚するから」
と言う表現。
これ、半分哲学みたいなもんですわ。
絶対的な価値観とか相対的な価値観とか、大学時代に哲学を専攻していて頭の中がクエスチョンマークだらけになった記憶をとても思い出す。
よくよく考えてみると、人の持つ価値観というものは、人それぞれ違うものなのだから、
これが絶対に正解だ!
というものは人の感覚については無いと考えても良い。
ただ、多くの人が「これが良いなぁ」って思う選択を自ら提示できる人は強いなと、この本を読んでて感じたところです。
最近は、行動経済学の本にハマっています。
この本はその第1弾の位置付け。
錯覚資産の活用が上手な人はたくさんの経験を積むことができるような表現がこの本にはありましたが、何より大切なことは軸をしっかり持つ。そしてその軸がブレない。さらにしっかりとした土台を作ることがあってさらに活きるのでは無いかと感じている。
不思議だなと思うのは、この錯覚資産をどうやって作り出したのかわからないけれど、Twitterで始めてから3日でフォロワーさんが500人超える人が時々いらっしゃる。
その人が「その秘密はプロフに」っていうツイートしかしてなくて、そのプロフを見てもピンと来ない僕はものすごく鈍感なのかなと思うことがあります。
正攻法と言われるやり方は色々とあると思いますが、勘違いさせる力というものもあるんだなと面白いことを知ることができる本でした。