毎年一回、研修の講師をやっています。
というのも、2019年度(令和元年度)に職場から早稲田大学人材マネジメント部会の研究会に派遣していただき、そこで学んだ事を組織に還元。
研修は2日間。1年間で学んだことのかなりダイジェスト版というかエッセンス版というか、研修受講者は緩い気持ちで来る人が多いので、その歩調にも合わせながら、プログラムを考えました。
とはいえ、ダイアログの基礎の部分は省略できないし、4つのキーワードも欠かせられません。
・立ち位置を変える
・一人称で捉え語る
・価値前提で考える
・ドミナントロジック(思い込み)を転換する
これ、資料作りながら、「そうだよなぁ」なんて思い出しながら準備していました。
そしていよいよ本番。
本日、研修講師をやりました。若い子が育ってくれると嬉しいです。ワイ、見た目その辺のおっちゃんだなぁ😊 pic.twitter.com/XlEbD3YsmJ
— 中村弘和@ひろ (@nakachannel104) October 29, 2021
ちょっと気取った感じですね。
⒈ありたい姿
一番大切ではないかと思う、”ありたい姿”。
どんな風になっていたい?未来は予測不可能だけど、どうなりたい?
これを考える時間ってなかなかないですよね。
過去があって、その事実の積み重ねで今がある。ここまでみんな結構暗く考えてしまうんだよね。
今年はありたい姿を漢字一文字で表すと?とお題を出しました。
今や過去については【滞】【忙】【固】【堅】といった文字が出てきていました。
じゃあ未来は?
みんな面白いのはやっぱり明るくしたいという思いは共通。
【熱】【柔】みたいな気持ちを込めたい。臨機応変に対応できるようになりたい。というようなこと。
今回、入庁2年目から5年目の子が受講者だったため、かなり現場目線でした。
⒉ワークの時間を多めに取る
ダイアログとは対話。
対話を良いものにするためには、座学の時間よりワークの時間。
当初の予定よりも順調すぎる進み具合だったので、ワークの時間を多めに変更してみたり、運営側も変化を試みてみました。
チームと言っても、こちらで割り振っているので、皆さんすぐに意思疎通が完璧になるわけではない。ということでワークを通じて少しでも多くの対話をしてもらいました。
それから、やっぱり難しいのは「問い」作りのワーク。
対話に必要なのは良い問い。
部会派遣の当時の僕らでもかなり苦戦していたので、今回の研修参加者は当然のように苦戦。
ありたい姿と現実のギャップや課題をまず考えてもらい、その解決に向かって仮説を考えてもらい、どうしたら良いのかという問いを作る。
難しいながらも各チームのテーブルではマスク越しに対話しながら、たくさんの問いを作ってもらいました。
⒊キーパーソンダイアログ
2日目は1ヶ月後。
午前中にキーパーソンダイアログをしてもらって、研修の部屋に戻ってもらったら、ちょこっとアドバイスをして発表資料を作ってもらい、発表会。
若い職員にとって、部長や課長とじっくり時間をとってお話しする機会は貴重だと思うので、それだけでも経験になるし、それをまとめてもらい想いを共有してもらうのを、とても楽しみにしています。
この研修を通じて、縦の繋がり、横の繋がり、組織の繋がりが強いものになるようにしていきたいな。