ちょっと変わった本でした。

悪魔とのおしゃべり読了。
— 中村 弘和【Хиро Питер】 (@nakachannel104) July 11, 2021
ナポレオンヒルの『悪魔をだしぬけ』をイメージしてたけど、意外と哲学的な本でした。
大学時代に読んだ『懐疑への誘い(いざない)』を思い出す。
感じた事を率直に
⒈対話形式の哲学本
悪魔と大学生のおしゃべりの中かから、善とは何か、悪とは何かを考えていく内容です。
面白いなと思ったのは、物事を相対的に見ると、感じ方が違うから必ずしもみんなが良いと思うとは限らないということ。
幸せとは、、、
不幸という設定がされているからこそ反対の幸せがある。
深い。。。
願いとは、、、
思った瞬間がその願いの瞬間。自分がそうなっていない事を認識しているということ。
深い。。。
⒉阿弥陀如来だって
面白いと思ったのは、阿弥陀信仰についても。
※僕自身、実家は曹洞宗のお寺にご先祖さまのお墓があり、幼稚園も曹洞宗のお寺がやっているところに通っていましたが、いろんな本を読んでいる中で、浄土真宗の考えは面白いと思って興味深く感じています。
念仏を10回唱えたら、とか、阿弥陀様の存在を信じたら極楽浄土へ行ける。
という考えは、そもそも他力ではなく、そうするという自力。
なるほど、自分から動いている(念仏を唱えたり、信じたり)という事実がそこにあるから自力という考えにもなる。
⒊悪い人はいつも笑っている
悪い人はいろんなドラマやアニメでもいつも笑っているというのは面白い指摘。
ふっふっふっふ
とか
いひひひひ
とか
へっへっへっへ
といった笑いをしている悪い人たち。
正義の味方といえばいつも怒っている。
正義の味方で笑っているのはアクション仮面くらいしか確かに見たことはない。
⒋結局は
読んでて思ったことは人の価値観それぞれを大切にしようということ。
ダイバーシティだとか多様性だとか言われている昨今ではあるけれど、正しいこととは何か。
犯罪とか悪いことについては、法律で定められているから、そこは守ることが第一前提にはなるけれど、自然に思う気持ちを大切にしたいなと思わされました。
これ読んでいると、ツイートにも載せた『荘子』の逍遥遊編を読みたくなります。