佐藤優さんの本。
というよりも授業?講演録?という感じの話し言葉の本です。
資本論自体はものすごく難しい本だから、岩波文庫の本をはじめ、原書は避けてきました。
解説本もたくさんありますが、その中でも佐藤優さんの本であれば、ニュートラルな立場からわかりやすく解説してもらえるだろうと思って読んだ次第です。
まず、読み切ってみて感じたのは、「ものの価値」とは何だろうか?という事。
ほとんど多くのものはお金で取引ができるわけだけど、そのお金の担保は何なんだろうかと今一度考えさせられた。
だって、ソ連末期ではマルボロ一箱がお金と同等の価値があったらしい。
マルボロ一箱と惣菜が交換できてしまう時代背景、考えただけでも壮絶ですね。
このものの価値については、商品ひとつにしてもターゲットが違えば全く見向きもされないですね。今の時代は発信の仕方一つで大きな影響を与える事があるので、その第一歩から伝えたい相手に伝わるようにしたい。
みんなお金は欲しい。
それでもそうはいかないのが今の世の中。
今、僕たちはお金が中心で何かの価値を測っていないだろうか?実はお金をあまりかけなくても楽しめる事はいくらでもあるのかもしれない事に気づきたい。子どもの頃、無邪気に公園で走り回ってるだけでも楽しかったじゃないか。落ちてる空き缶を見つけたら「缶蹴り」が始まる。そのレベルの事でも充分に楽しい。
今の価値観を見直しても良いのかなと感じます。
ありきたりですが、お金を使うときに消費と投資と浪費についても改めて確認したい。