プロレスはお金のかかる話だ。
しかし、夢を追いたくなるよなぁ。
というのがまず感想。
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この本、図書館で借りてきたんですよ。漫画で劇画タッチで読みやすく、面白い。
⒈体が資本だから
とにかくお金がかかる。
命懸けでやっているのはよくわかります。
プロレスを含め、格闘技団体の繰り返される離合集散は人間関係というよりも、金銭面のことが多いのかなと感じました。
レスラー本人も、事務方も、大きな打ち上げ花火をあげるのにものすごく準備をしている。
しかし、それが当たるかどうかはわからない。
⒉アントニオ猪木
※僕自身、かなりの猪木ファンです
(以下敬称略です)
アントニオ猪木のスター性、そして人間としての懐の深さを感じる。
やっぱりプロレスは猪木だ。
猪木無くして日本のプロレスは語れない。
武藤、橋本、蝶野の三銃士も好きだし、かっこいいけれど、猪木のカリスマ性はジャイアント馬場とは全く異なる。(馬場さんも良い人だっていうのがわかった)
何度も猪木のもとを去っても、戻る時は受け入れる。
いろんな抗争の構想にはうってつけだったんだろう。喧嘩別れだけで終わらないのがプロレスの世界なんだろうなと感じた。
⒊良い人が多い
金銭感覚のおかしい人が目立ちますが、良い人が多い。
悪役として名高かったラッシャー木村はまさに良い人そのものだ。
だからこそ、晩年は多くの人から愛されたんだろう。
僕も、どんなに憎い相手を目の前にしても最初の挨拶だけはしっかりしようと思った。
ハンセンもアンドレもディックマードックも面白い。
伝説と言われるハンセン対アンドレも入念な打ち合わせがあったっぽいが、その舞台裏はともかく、仕事としてレスラーが人々を魅了するためにたくさんの努力をしていたことがわかる。
⒋文化の移り変わり
幼い頃、80年代はゴールデンタイムにプロレス放送がテレビ中継であった。
当時は娯楽が少なく、そしてアントニオ猪木という強く、スターがものすごく面白かった事がテレビ映えしたんだろうな。
娯楽が多様化した今はほとんどテレビでプロレスを見ることはない。
多分、プロレス団体もスポンサー獲得に必死だろう。かなり昭和の頃からと比べると経営的に厳しい状態であることが推測できる。
今の強いプロレスラーを知ってるかというと、オカダカズチカと真壁刀義と棚橋くらいしかわかりません。
また生で見れる時に行きたいなぁ。なんて思わされました。