HOLGの加藤さんの著書。
発売されてから1年半くらい経とうとしていますが、やっと手にとり、読むことにしました。
というのも、すごい公務員の方はたくさん知っていますが、なんですごいのかという現実からなんとなく目を逸らせていたというのが実態です。
この本には10人のすごい人たちが紹介されています。
⒈基本に忠実にやっていると気づく
この本を読んでいて感じたことは、どの人も基本に忠実にやっていたら何かに気づいた。そしてそれを実践してみたら上手くいった。小さな事だけど、積み上げていったら他にはないような素晴らしい状況になっていた。
ということだ。
彼らは漫然と仕事をしていない。気づいたことを放置しない。なぜ?と思ったら納得するまで突き詰めている。それは性別年齢立場関係なく。
そもそも、何のために公務員になったのか、もう一度自問するきっかけにもなるし、全国にこんな面白い人たちがいるのかと思うとワクワクする人もいるのではないだろうか。
⒉仕事に誇りを
例えば合コンや異業種交流会で周りが日本の名だたる企業の人ばかりで、”T自動車の本社勤務です。””M商事で海外から□□の輸入に携わっています。”みたいな自己紹介の後に公務員のあなたは”◯◯市役所に勤めています。”と堂々と言えることができますか?
公務員だから法に従った事を事業や事務に落とし込んで進めていく事はもちろんのことだけど、その進め方もちょっとした工夫の積み重ねで住民サービスとしてしっかり還元できるだけでなく、その担当も手応えと自信を持つことができる。
かつて独身時代の合コンで相手側の女性から「公務員だなんて、夢がない仕事してますね。」と言われたことがあった。当時はまだ仕事に対して自信がなく、その場では”えっへっへ”と笑うことしかできなかった。
あれから数年が経ち、色々な気づきがあり、自分なりに変えていった。ちょっとした手応えがある。かと言って結婚した今では合コンでお披露目する事はないが、日々の生活での自信には繋がっている。
公務員だからこそできるということに気づいたら、変えられるし面白くなるものなのだ。
脇さんのメッセージも強い。「公務員であることに誇りを」って。
⒊実践していくには
どの人も共通していたのは、対話の積み重ね。そして、自分自身がどうしていきたいのかという深い思考。さらには思い切り。
小さな信用残高がちょっとずつ増えていってどんどんできることも増えていく。
そうする事で協力してくれる人もどんどん増えてくる。
まずは、小さなことから。小さな気づきの改善から。
いきなりホームランは打てることなんてごく稀。
気づいた時からがスタートだよなぁ。って感じます。
ちなみに、僕が勤めている役所にもたくさんのすごい職員がいます。すごい人を見つけたら大事なのは嫉妬することじゃない。まず、すごいことを受け入れる。なんだすごいんだろうって見てみる。案外みんな面白い人ばかりなんだよなぁ。
別にみんながスーパー公務員にならなくても良いと思う。良い仕事して、良い方向に進めて、良い住民サービスをしていくためには参考にしたい本だ。