田端信太郎さんの本、読みました。
タイトルがなかなか刺激的ですね。
こんなタイトルで、帯も刺激的ですが、果たして中身はどうだろう。
気になりますよね。
田端信太郎さん@tabbata の『部下を育ててはいけない』読了。
— 中村弘和|Hiro Peter Nakamura (@nakachannel104) May 1, 2021
詳しい感想はブログにしますが、田端さん流の人との接し方、とても感じるものがありました。僕も既に取り入れてる事や、これからやってみたい事もあり、良いチームを作る為には必読の書だ。 pic.twitter.com/gny5MZSdEP
上司力改革というのが主な内容になりますが、田端さん流の愛がそこにあるなというのが、率直な感想です。
⒈すぐに実践できること
それはチームの中で密な連携が必要な時の報告。
良い報告よりも”悪い報告”を最優先に。
トラブルが発生した場合、傷口は浅いうちに解決に向かって動き出すには、まず悪い報告を大事に、そして優先的に聞くこと。
確かに良いことは必ず後でもわかる。
僕自身も、大トラブルが発生した時は、第一報を部下から聞いて状況を確認したら上司に「バッドニュースです。覚悟して聞いてください。」と報告したものです。ちっちゃなトラブルでも早い方が良いですし、大きなトラブルなら聞いたらすぐに状況確認のうえ上司と共有は必須です。
⒉人を動かさない
細かい進捗管理・監督でチームのメンバーを機械のように動かすよりも、お互いが助け合って全力を持って対応してもらうようにすることが大事。
そのために必要な事として(一部抜粋)
・応援する、ムードを作る、割り切る
・示唆を与える、土壇場で感覚に頼る、ハートに火を付ける
・放任する(細かく指示を出さない)、隙を見せる、上司蔵を部下に聞く(僕はこれを対話すると読みました。)
他にも要所要所で気づきのあることがたくさんありましたが、一読してみて目次の中から「そうだよね」って感じることを拾ってみました。
⒊実は似たようなことを
令和2年11月22日に早稲田大学マニフェスト研究所の主催でオンライン開催された”全国マネ友同窓会”の出馬幹也(いづまみきや)氏の特別講演でのメッセージとものすごくリンクする。
この時、出馬さんは機能している組織とそうでない組織の違いについてお話をしてくださった。
機能していない組織は、
・全ての経過を知ろうとするトップ
・上と下を繋ぐだけにとどまる部局長
・実務に没頭し、多忙を極める課長
・スーパープレイヤーに徹する係長
・目の前の実務だけに集中しかできない担当
ということであった。
確かに思い当たる節がある。という人も少なくはないと思う。
理想は、
・組織としての未来展望を示すトップ
・優先度を定め、資源配分する部局長
・目標を定め、適材適所を図る課長
・メンバーのやる気を引き出す係長
・業務を完遂し、仲間を助ける担当
であるということだ。
そのためには何をすべきかが、一人一人が知っていないといけないし、実践していかないといけない。
これを達成するために、僕は係長以下に関しては”基礎力を上げること”という仮説を立て、実践している。
⒋迷う上司に読んでもらいたい
いろんなスタイルがあるけれど、手法の一つとして、田端さんのこの本は一読する価値がある。
というのも、具体的な実践事例もあるし、それが真似できるかわからないけれど、いくつかはすぐにできる事もある。
決してチームのメンバーに対して冷たく当たるというわけではない。最大の力を発揮できるように持っていくのが上司力。
民間でも公務員でも共通して通用することがあるという気づきにも出会える。
人を変える事はできないが、自らは意識して行動する事で変わることができる。それによって周りにも良い影響が出るようにしていく。そういう努力が組織にいる者としては必要だと考えている。