まちづくりに関する思い込み、ありませんか?
「うちには特別な事情がある。」
「あの成功事例をそのままパクってみよう。」
「みんなが良いって言うならば。。。」
木下斉さんの本、まちづくり幻想を読みました。
発売日にダウンロードして一気読みしました。
— 中村弘和@ブラックな公務員 (@nakachannel104) March 6, 2021
木下斉さんの新刊、『まちづくり幻想』
詳しくはブログで書きますが、もともと僕が考えている事と、木下さんのご意見がマッチする事が多々あり、勇気づけらました。
特に行政職の公務員には推薦したい本です。#まちづくり幻想 pic.twitter.com/KpI0UFRuVL
⒈いろんな幻想
そもそものスタート地点を多くの人が誤りがち。
それは、「人口減少」。
策もないのに「まずは人口増やします。」っていうのが間違いです。
だからと言って他の街から人の流入を狙うのもての一つと思いますが、そんな消耗戦、僕も無駄だと思っていました。
少ない資源を取り合って消耗してる時点で思考停止。
— 中村弘和@ブラックな公務員 (@nakachannel104) March 1, 2021
今の自分に声を大にして言ってやりたい。必ず別の角度があるはずだ。
正解がないからこそ考えないといけないし、交渉もしていく必要がある。
第1章、「コロナ禍で訪れる地方の時代」という幻想
で大きく首を縦に振る頷きをしてしまいました。
⒉成功事例のパクリ
地域によって、事情は違います。
気候や風土・慣習、経済活動の方法。
それは、都市圏を離れれば離れるほど違うし、ニュータウンだって全然違う。
それでもまちづくりに関することはどこかの”成功事例”をそのままパクろうとする。
参考にはしても良いかもしれないけれど、丸パクリが必ずしもその地域に合うとは限らないよね。
最近は便利すぎて、思考を省くことも増えてるんじゃないだろうか。分析という表面上のことだけに終始していないだろうかと感じていたところだ。
今はググる事でいろんな事を知ることができる。
— 中村弘和@ブラックな公務員 (@nakachannel104) February 24, 2021
ほんとに便利。
便利になった分、考える事が少なくなってる。
文章も4行以上あると読まない人もいたりする。
もう一度考えてみよう。
僕たち人間の強みは"考える"事だ。そしてその考えをカタチにしていこうよ。
そして、便利になった分を思考に充ててみる。
スマホがホントに便利で、時間価値がものすごく高い。特にSNSのメッセンジャーは場面問わず連絡に使えるし、ググればたくさんの事を知る事ができる。15年前の三倍くらい速くなってないかな。浮いた時間で新しい事に着手するのもありだけど、ここで思考に充てるのも一つの手だと思うよ。
— 中村弘和@ブラックな公務員 (@nakachannel104) February 25, 2021
こう言った事のないまちづくりは失敗するんじゃないかなと本を読んでて感じる。
これは、第2章から第4章まで、大きく首を縦に振って頷いてた。
⒊幻想を振り払うために
全てに言及はしませんが、行政側については、僕もはっきりと申し上げたい。
まず、組織の基礎力を上げること。
そう、外注よりも職員育成。
職員の力が上がることで、思考に充てる時間が増える。対話に充てる時間が増える。
そして、実はみんなが気づいていたけど取り上げていなかった地域の魅力を発掘できる可能性がある。地域のブランディングだ。
これは2020年の3月に早稲田大学人材マネジメント部会に愛知県豊橋市の職員が提出した論文
“さいこう”の組織づくりで “さいこう”の市民サービスを目指して!
City Branding Operation
の中でOODAループになぞらえて、どんな事をやって実践していくかをやっていくのか例示した。
木下さんの本を読んで、論文発表した自信が確信に変わった。
今まで以上に動いていく必要がある。
その論文はこちら
http://www.maniken.jp/jinzai/wp/wp-content/uploads/2020/03/73_toyohashi.pdf
これから、まちづくりに関しては、深い対話で変な空気を読まずにしっかり話し合う事も必要。もっと深く思考し、動いて、今の事情にあったことを取り組んでいけたら最高だ。