半藤一利先生の『昭和史』がKindleでセール販売されていたので、読みました。
戦前のこと、戦後のこと。
いろんな人間模様や思惑があったんだけど、深いところまでは今までわかりませんでした。
内容としてはかなり取材をされてるんだなと感じ、読んでて昭和の激動をものすごく自分ごとのように感じるくらいでした。
さて、実はこの本を読むまで知らなかった事があります。
⒈殉国七士廟って何?
これです。
僕自身、愛知県蒲郡市の生まれで近くに三ヶ根山という山があるのは知っています。
形原温泉の脇道から有料のスカイライン(普通車420円)に入るわけですが、正直、自分が大人になって車を運転することになってもそこには行ったことがありませんでした。
※幼い頃の記憶で、かすかに家族でドライブで行ったことがあるような気がします。
今回たまたま近辺をドライブしている時に、
「昭和史に書いてあったから行ってみよう」
ということになったのです。
そう、これは何の廟なんだろうって今まで知りませんでした。
A級戦犯として絞首刑になった東條英機さんをはじめとする7人のお骨については、
昭和二十三年十一月に判決が出て、東京裁判は終わります。そして十二月には七人が東京の刑務所で処刑され、骨は横浜の葬儀所で焼かれ、米軍が海上に散骨した――ということになっています。ですが葬儀所の所員たちが、いくらなんでも、と残った骨を、ほんのわずかしかなかったようですがかき集め、それは愛知県(幡豆郡幡豆町)の殉難の碑(三ヶ根山の「殉国七士墓」)に埋められました。
半藤 一利. 昭和史 戦後篇 1945-1989: 672 (Japanese Edition)
とのこと。
知りませんでした。
42年生きてて初めて知ったのです。
⒉行き方
まず、ナビで設定して三ヶ根山スカイラインを目指してください。
入り口は二つあります。
西尾市幡豆町の入り口と蒲郡市形原町の入り口です。
どちらもスカイラインまでの道はちょっと大変です。(紫陽花の綺麗な道なので、ぜひ整備し直して欲しい)
今回、幡豆町の入り口から行きました。
料金所にある貼り紙には、「回転展望台はありません」とのこと。
あ、やっぱり幼い頃の記憶はそれかもしれない。
回転展望台ね、記憶にあります。なんて思いながら入場。
スカイラインに入って最初に見えたのは廃墟となったホテル三州園。
かなり大きな建物なんですが、ほぼコンクリート打ちっぱなし状態になっており、ガラスは全面割れていました。昼間でもちょっとしたホラー感があったです。
ずんずん進んでいくと、”参道”の案内表示あり。
ここだと思って曲がる。
するとありました、巨大な入り口が。
そう、なんと、岸信介さん書の入り口。この石のモニュメント、ものすごくでかいです。
さらに進んでいくと、少し広い場所に。
駐車場です。
そこで見つけたのは、またまた平和を祈念したモニュメント。
そして、世界は一つの石碑(同じものが蒲郡市の竹島にありますね。)
これを「世界ハーツ」って呼んでましたが、新しいのを見つけました‼️
— 中村弘和@黒い公務員 (@nakachannel104) February 18, 2021
大人になってから初めて三ヶ根山に行ってみて、英霊に敬礼をしてきたわけであります。
いずれにせよ、世界がハートで満たされるようにしたいな💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚💚 pic.twitter.com/2xpeh0qlJp
車を降りて、階段を登るとありました。
お墓。
ここに
東條英機氏(元首相・陸軍大将)
土肥原賢二氏(元陸軍大将)
広田弘毅氏(元首相)
板垣征四郎氏(元陸軍大将)
木村兵太郎氏(元陸軍大将)
松井石根氏(元陸軍大将)
武藤 章氏(元陸軍中将)
と言った人のお骨の一部が納められているとのことです。
平和を祈ってお参りしてきました。
他にも戦争で亡くなられた方達への慰霊の碑がたくさんあり、三ヶ根山が平和を祈るための聖地になっていたことを初めて知りました。
⒊まとめ
今まで身近に感じていたところに大人になってから勉強して行ってみると意外な発見があります。
もう令和の時代ですが、今ある平和は多くの方の命と引き換えにあったんだなと感じますし、今のこの平和が続くように僕らもできることをやっていく。(人に優しくする等)
そういう小さな積み重ねが必要だなぁと改めて感じましたね。