半藤一利先生の昭和史を読んでいます。
戦前編の半分くらいの時点でのレビューです。
まず一言で言うと
カオス!
です。
⒈黒幕の存在
やはりどの時代にもいますね、黒幕。
昭和の初期だと2・26事件までは、
・西園寺公望(元老)
・牧野伸顕(内大臣)
・木戸幸一(内大臣)
・鈴木貫太郎(侍従長)
この辺りの存在感が大きく感じています。
木戸幸一と鈴木貫太郎に関しては終戦まで大きな力を発揮するわけですが。。。
高校の日本史でも覚えにくかった歴代総理大臣。
コロコロ変わりすぎなんですよね。今以上に。
その総理大臣を決めるのに裏で最も動いていたのが、西園寺公望さん。
明治時代の総理大臣で桂太郎とともに桂園時代を築いた人。
隠居して静岡県の興津に居たのに、政局の頃になると新聞記者がこぞって興津詣をしていたとのこと。
すごい力だね。
今で言うと、誰にあたるのかな。
⒉台頭する軍部
何かと暴走していたという固定観念がありました。
戦前の軍部について。
5・15事件や2・26事件、満洲某重大事件にあるように何かとイメージは良くありません。
読んでいくといろんな思惑や立場の違いによる何かがあったんだなぁと感じます。
いつの時代も派閥があるんだよね。
・統制派
・皇道派
気がついたら、宇垣派と言うものも登場していました。
宇垣一成さんはイメージだと人気があった人という感じですね。
血みどろの派閥争いは文字通りたくさんの血が流れたようです。
戦後に半藤さんが当時の軍人さんに尋ねると「よく考えたら相手を死に追いやるまでのことではなかったんだよなぁ」という回想があったようです。
しかし冷静には考えていられないくらいの状況だったんでしょう。
⒊この本を読む意義
今回、たまたまKindleでセールだったので読み始めていますが、意義を感じています。
今なんで昭和史を読もうかと思ったかと言うと、カオスすぎる時代背景の裏にどんな意思決定があったのかを知りたいから。
— ひろ@ブラックな公務員 (@nakachannel104) January 25, 2021
その意思決定のプロセスも気になる。
雰囲気に流されてないかどうか、何かの根拠があったのか。
昭和の意思決定のプロセスは難局を乗り切るために知っておきたい事だと感じてる。
読書は昭和史を読んでいるのだけど、半藤一利先生の書き方がまるで話しかけられているような感じなので読みやすい。
— ひろ@ブラックな公務員 (@nakachannel104) January 27, 2021
登場人物が多いし、いろんな思惑が交錯するのは三国志みたいな感じだ。
意思決定の仕方やいろんな物をまとめる力、キーパーソンのあり方など読んでて勉強になる。
歴史から学べること、それは過去の人の経験値。
それを今に活かす事たくさんできる。
だからこそ深く学びたい。学び続ける。読書は最高!