職場の選択型研修の一つとして、ダイアログ研修を2日間設定しています。
これは組織の中から、早稲田大学人材マネジメント部会(以下「人マネ」)に派遣された職員が講師をし、エッセンスを研修参加者に共有するとともに、実際にダイアログやワークを通じて何かの気づきのきっかけになることを目的としています。
で、初日を迎えました。
⒈ダイアログって何?
その説明のパート、僕が担当し、しっかりお話しさせていただきました。
話し方については事前にレッスンを受けたり、それなりに練習をしていたので、マスクをしながらでもマイクは無しで、通る声でお話しすることを心がけました。
嬉しいなと思ったのは、参加者の反応が良い。とても良い。
同じ組織の職員ということもあって、張り詰めすぎない緊張感で良い感じに。
ダイアログ、価値前提、ドミナントロジック。
少し難しい用語なんだけど、これ重要。
まず、自分の思いを共有し、他者と違う考えを受け入れる。そして新たな価値を見出す。
そんな事をいろんなワークを通じて実践してもらったのです。
僕が人マネに派遣されて最初にやったワーク、「この街はいけてるか?グラフ」もやってもらいました。思った通りに盛り上がり、ものすごく上昇志向の人もいれば、ネガティブ志向の人もいる。話を聞くと、その心がわかる。
ここのところの掴みがかなり良い手応えでした。
⒉問いづくりのワーク
二日間ある研修日程の初日メインイベントでもある問いづくりのワーク。
テーマを【月曜日が待ち遠しい職場】と設定してどんな事を聞いたら良い答えを引き出せるかを書き出しました。
そしてその書き出した内容を、オープンクエスチョンとクローズクエスチョンに選別。
選別した後はオープンをクローズにクローズをオープンに変換する事も。
これは、僕らが人マネでやったワークでもかなり苦戦したのですが、やはり研修参加者の皆さんもかなり苦戦している模様。
それぞれのグループにマネ友(人マネ派遣者)が随時一緒に考えるなどしてヘルプ。
どの班も面白い問いを作る事ができましたよ。
こんな感じ↓
⒊ありたい姿
ありたい姿についてみんなで考えてもらいました。
しかし、この短い日程では内容を濃くする必要があり、ありたい姿の一例として【月曜日が待ち遠しい職場】として設定し、これをB紙(一般的には模造紙というもの)にグループでダイアログしながら書き込んでもらい発表。
5つの班のうち、3つの班が進捗状況の共有と人間関係を良くするためにミーティングを週一回は必ず実施しみんなで一丸となれる体制を作る。という発表。
他にもリラックスする事で良いアイデアが生まれるから、息抜きできる体制を作る。とか、個人の持ってる技術を共有したり難しい用語をマニュアルに入れ込んでみんなの実力を上げる体制を作る。と言った発表もありました。
どの班もものすごくわかりやすく、そして素直な気持ちが出ていて、今の問題点の洗い出しとありたい姿のイメージができたのではないかと手応えを感じています。
⒋キーパーソンダイアログ
二日目は1ヶ月後。キーパーソンダイアログをしてもらいます。
今までは同じ若手同士の想いを共有して、そこからのありたい姿を考えてもらったのですが、部長や課長といった管理職とのダイアログをしてもらい、新たな気づきや面白い気づき、どうして現状こうなっているのかを感じながら、真のありたい姿(今回は【月曜日が待ち遠しい職場】)の発表をしてもらうことになりました。
もしかしたら若手職員にとっては部長さんとダイアログするのは緊張するかもしれないけれど、とても良い機会になると思いますし、部長さんたちも若手職員とダイアログするのは楽しんでくれる(むしろたくさんお話ししたい)はずです。
⒌まとめ
良い対話から、新しい価値に気付いて考え実践する。
そんな組織になれるように頑張っていきたいな。
今回の研修では内容をかなり絞り込みました。しかもアウトプット中心の内容にしているので参加の皆さんにはかなり頭を使ってもらっています。
いろんなことに気づき、考える良いきっかけになると思うし、僕らも身につけてきた事を惜しみなくみんなにシェアしていきます。
二日目、もっと充実するように講師としてのマネ友たちでのダイアログもしっかりして、研修参加の皆さんが気づいたら即実戦の後押しもできるようにしたいな。