春先のコロナによる外出自粛に続き、梅雨の長雨の季節となり、なかなか外出できませんね。
こういう時こそ読書の時間を増やして、自分の知らない世界へ飛び出したいですね。
今回は、こんな本読んだら面白いよ。
っていう中国古典をご紹介します。
ビジネスマンへとメッセージをしていますが、私自身の職業が地方公務員のため、どちらかというと公務員向けかもしれませんが、一般の企業にお勤めの人の参考になったら幸いです。
※この記事は令和2年7月9日に書きました
オール漢文で読むのは大変です。
最近は優しい解説付きの本が多いので、そういうのを探してみる事をお勧めします。
⒈菜根譚
明代末期の洪自誠(こうじせい)という人の著書です。
この人は役人としての心構えと、引退後の知識人としての気づき。
それを著しました。
まず、この本の名前、面白いですよね。
意味としては、
人は常に菜根(野菜の根)をよく咬んでいれば、あらゆる事は成し遂げられる。
という事だそうです。(ビギナーズクラシック菜根譚より引用)
人生を味わう。
そういう事なのかなとも解釈できますね。
この本の内容としては、孔子の考えのように「こうあるべきだ!」っていう考えよりも、「この辺までにしておいて」という良い具合の緩さがあって、やる時はしっかりやらないといけないけれども、人生をどうしたら楽しめるかという事を追求しているのかなぁと感じています。
僕はビギナーズクラシックシリーズでこれを読んでます。
⒉呻吟語
呂新吾というこれまた明代の役人が書いた本です。
守屋洋先生が訳した【新訳】呻吟語を僕は読んでいます。
表紙に書いてある
「リーダーとしての資質を高める経世済民の書」
というメッセージがとても素敵です。
この本に書いてあることは、
・人物について
・修養について
・処世について
・人品について
・治道について
・人情について
があり、派手に何かをすることよりも、地味に地道にやり抜くことの大切さや、周りとのコミュニケーションの取り方のほか、どうしたら心豊かに人生を送る事ができるかを説いています。
現代社会のせかせかした中でも、この本を読む事で気づく事が多々あると思うのです。
人にはいろんな種類がいるので、
「大業を成し遂げるぞ!!」
っていう人はその道に向かって頑張れば良いし、
「平穏に暮らしたい」
っていう人はどう平穏で居続けるための努力が必要。
呻吟語には著者の気づきからのどちらにも通じる事がいくつか書いてあります。
⒊おまけ『韓非子』
正直、これは多くの人が知ってしまうと大変なことになります。
人の心理、性質、欲望、野望。
漫画のキングダムの時代(2300年くらい前)にここまでの事を書いた韓非子ってすごいなっていつも思っています。
これについては、過去のブログ記事を参考にしていただけると幸いです。
⒋まとめ
いかがでしたか。
と言っても主に2つですので、どちらか読み始めてみたら、気づきに出会えると思います。
なかなか外出できない時こそ、読書に充ててみるのも悪くないと思いますよ。
身を正して、心豊かな人生を送るのに必読書だと思います。
正直、今のビジネス書や自己啓発本にないこともいくつか古典から気付く事ができるので、本当にお勧めです。
つづく