大好きな愛読書、キングダム。
ヤングジャンプで連載中ですが、僕は単行本まで待つ派です。
しかし、ヤングジャンプ愛読者の皆さんからの発信でよく事前にある程度の情報が入ってきますね。
毎回、キングダムは歴史漫画でもあり、ビジネス書(組織論)でもあると、個人的には感じております。
ついに58巻が出ましたね。
⒈個の時代というけれど
武神を自称する趙の龐ケン(ケンは感じで検索引っかからず断念。)さん。
実際の人物としては、趙国の将軍であり、道家や縦横家の思想家・弁舌家でもあったようです。
この龐ケンさんは、圧倒的な個人の力で数多の敵将軍をやっつけてきている、主人公たちにとっては最大の敵の一人です。
特に何かの戦術を持って自軍を指揮したりすることがないのがこの漫画での特徴で、「我武神龐ケン也」と言うのがポイント。
普段は山籠りしていて、一人で修行をし、求道者としての活動は「強いと自称している者を屠る事」みたいな事。
その龐ケンさん、最後は味方の李牧さんに「やっぱり間違ってたんだよね。」みたいな分析をされてついに退場。
一人で何かをやるには限界があるし、重みがないということをこの漫画では伝えたいのかなと感じています。
⒉飛信隊の方向性について感じたこと
一方で龐ケンさんと死闘を繰り広げた、主人公の信くん。
王騎将軍から受け継いだ矛を使って、激闘です。
僕も大好き、飛信隊のメンバーもみんな大好き信くん。
応援も力が入ります。
なんとか龐ケンさんを退場させたんだけど、信くん自身も動けない事に。
色々あって、趙軍総大将の李牧は徹底することを決意。
飛信隊の近くを通って戦場から離脱する。
この時に、飛信隊のメンバーは李牧軍を追撃しない(できない)のです。
副長が数人いるような大きな隊になったにも関わらず、みんなが泣きながら隊長にひたすら声をかけるのみ。
気持ちは分かる。
僕も信くんのことは大ファンだから。
しかし思うのです。
リーダーが欠けたとしても、組織としての明確な目標が共有できていれば、李牧の撤退に対して追撃できたのではないか。
今まで散々苦戦させられた敵を倒す千載一遇のチャンスなんです。
史実にある程度沿っているので、追撃して倒すという展開はあり得ないのですが、メンバーも泣いてるだけじゃいかんだろう。って感じました。
隊長が動けない事実は仕方ないにしても、飛信隊の李牧軍の追撃は必須だったのではないかと思うのです。
3雑感
普段のダイアログ(対話)の中で、メンバーが信くんの夢を知って応援してバックアップして行こうって事になったんだろうなって思うのだけど、目の前の大きな課題に対してどうしたら良いのか分析して実行するって事が必要だったのかなって感じました。
私たちの普段の仕事もそうだけど、ここで必要なのは通常のマニュアルに加え、非常事態にはこの順位で指揮をするという決め事をしっかりしておかないといけないのかな。
いろんな考えや意見があると思いますが、個人的にはそう感じた58巻でした。
キングダム、面白いです。
大好きです。
つづく