なかちゃんねる ~ひろさんの雑談~

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【読書】お金の流れで読む日本の歴史

元国税専門官の大村大次郎さんが書いた本。

 

この作者の本はどれも”お金の流れ”を中心にしていて、視点が面白いです。

特に合法的なライフハックの紹介があり、「さすが、国税の仕事やってた人だなぁ」と感じさせられます。

 

しかし、今回は日本の歴史。

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元国税専門官が古代~現代史にガサ入れって副題がまた良いね。

権力を持ったから経済力を得たのか、経済力を持ったから権力を得たのか。

この本に書かれている特に古代から江戸時代までの歴史の流れは、そこが争点なのかなと感じました。

権力により私服を肥やした人(蘇我氏や藤原氏)は衰退し、先に経済力を持った人(地方貴族や武士)は持続する傾向があるようにも感じる。

 

凡人の僕からすると蘇我氏や藤原氏のド派手政権は魅力満載。

栄華を極めると、やりたい放題だよなぁと。

結局、後先考えずやっちゃうとその後がダメになる典型的パターンでもありますがね。

 

あと、地位に就いても、ちゃんとお金を分配できるような采配ができないといけないですよね。

戦国武将なんかそういう傾向があって、毛利元就は石見銀山を将軍に寄進して、本人はその代官として適当に幕府に納めつつ、後の取り分は自分のものにする(家臣に配る)とかそういうテクニックが強さを出していたんだなぁと思わされました。

 

 

一方で時代は現代に近づき、戦後の高度成長期。

当時の日本は、企業や資本家も、そんなにお金を持っていない。しかし優秀な人材はたくさんいるのだから、環境さえととのえば、大きな経済成長を見込める。

として、国民の所得を上げることに注力した結果、7年で倍増したという。

消費を増やすには、まず所得から。

最近の”デフレ脱却のためには~”のフレーズと似てますね。

歴史は繰り返すという例のあれですね。

やはり歴史に学ぶことは多いです。

 

 

一攫千金の億万長者に憧れるけど、普通に働いて、生活できる程度の収入があって、節約して、たまにパーッと使って、いろんなルールが有る中で毎日を楽しんでやっていければ、それで良いなと言うのが僕の最終的な感想です。

 

しかし、「金は天下の回りもの」というから回ってきてほしいな(笑)

 

まず、節税から。年末調整で生命保険料控除の漏れがあったから確定申告しなきゃ。

 

つづく