なかちゃんねる ~ひろさんの雑談~

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論語と算盤(現代語訳)

平成30年の話題の書といっても良いと思います。))

論語と算盤。

書店に行くと結構並んでますね。

いわゆる古典に該当するので、原典に近い形で読むのが一番勉強になると思いますが、僕は現代語訳バージョンを読みました。

 

 

 

渋沢栄一ってどんな人物か

この論語と算盤の著者渋沢栄一明治維新の頃の武士出身で、大蔵省で国家財政の中心的存在をしていた人。

彼が関わった会社は、

王子製紙

東京海上火災保険

サッポロビール

国鉄(JR )

東京ガス

東京電力

・帝国ホテル

など470社にもわたったらしいです。

官僚から実業家になったものすごい人ですね。

そんな人が人生を振り返って書いた本ということです。

 

論語と算盤の内容は

10章に構成されていました。

第一章 処世と信条

第二章 立志と学問

第三章 常識と週間

第四章 仁義と富貴

第五章 理想と迷信

第六章 人格と修養

第七章 算盤と権利

第八章 実業と士道

第九章 教育と情誼

第十章 成敗と運命

 

端的に感じたこと

・利益追求のためにも大義名分があるともっと頑張れる

・まずは礼儀が大事

・心がきれいでまっすぐであり、弱気を助ける心意気と困難に負けない意志をもつ

・目の前の現実を受け入れて、解決方法を考える

・人を敬うことと、信頼することを大切にする

・心身の鍛錬は欠かさないでおくこと

・情報収集をしたら適切に対処すること、そして焦らない

・成功とか失敗とか気にしてしまうが、正しい行為の道筋にそって行動し続けていけば価値ある生涯を送ることができる

という、現在、数多ある本に通じることがたくさん書いてありました。

 

時代背景は違うけど

歴史は繰り返しだと思っています。

今の状況と明治時代とは全く同じではないです。

でも歴史に学ぶってことは大事で、過去の人の例ってのは、絶対に参考になるよね。

この本は守屋淳先生が現代語訳したので、本当に読みやすかったです。

 

他の現代語訳シリーズも重宝していますが、論語と算盤は学問のすすめと同じくらい、何度も読み返す価値ある本でした。